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きものをまとう。花を生ける。お茶を点てる。芸能を楽しむ。
四季のうつろいや年中行事にこころを傾ける。
それって新鮮な喜びと驚きに満ちた和の冒険なのだ!
三十路の手習いのおとぼけぶりを乞うご期待!
 
※流派によってお点前の作法、手順、名称なども異なるかと思いますので、何卒ご理解ください。
茶道・・・というとなんとなくは想像できるものの、
敷居が高い、おしとやかでないと入れなさそう、そんなイメージってありますよね? 
友人がお茶を習っていたり、お茶会に誘われたりという機会もありましたが、
わたしにとって茶道とは縁のない遠い世界のように思っていました。
なんでお茶を飲むのにわざわざ「道」がつくの?
「わび、さび」ってどんなこと・・・、
そんな白紙の状態から通いはじめたお茶のお稽古。
怖いもの知らずゆかりなでしこが茶の世界に飛び込んでもうすぐ二年・・・・。
先生の計らいで、このたび、お点前デビューを果たしました。
お稽古のはじめの一歩から、お点前デビューまでの冒険の日々を書き綴ります!
 
■茶道との出会い
私が茶道を習いたいと思ったのは、着物での所作を身につけたかったから。
着物をきはじめた頃、レストランで響き渡るぞうりの音にびっくり!
そしてやたらにそでをひっかけては、ビリッ・・(涙)
畳に座るときに、すそがはだける・・着崩れる・・・ 
洋服だと気付かなかった所作の難しさ。
気をつけているつもりでもなかなか治らない。
ある時出会った着物姿の若い女の子達。
畳にすわる時に手をそえてすっと座る姿がきれい!
聞いてみたら、みなさんお茶を習っているとのこと。
そうか!茶道だ〜!!
それまで全く興味がなかった茶道に、
この時初めて惹かれたのでした。
 
■お稽古の日々・・・・
たった一つだけ決意をしてお稽古に通いはじめた。「必ず着物で通おう!」
なにせ着物での所作を学ぶのが
目的なのだから。
本来は「やわらかもの」といわれる着物が決まりだけど、ポリエステルやウールの着物、真夏には浴衣も許してもらっているので、この決意は守りぬいています。
最初に教えていただいたのは「挨拶」
礼に始まり、礼に終わる・・・
これは茶に限ったことではなく日本の伝統的なものに共通していること。
扇子を前に置き、手のひらをしっかりとついて頭を下げる。
お稽古のはじまりと終わりには
必ず挨拶をします。
お稽古と始めたばかりのころ、挨拶すら、ぎこちなかったのでした。
 
そしてすり足。畳をするように歩くのが、なかなか難しい・・。 お茶碗とお棗をすり足で運ぶ。
道具を手にしたまま座る。
お道具を置く。袱紗(ふくさ)を捌く。
ひとつひとつのお点前の動作を区切りながら割り稽古していく。
お稽古の最中、頭の中は真っ白になる。
ただひたすらに手元に集中する。
 
お稽古が終わり挨拶をするとホッと緩む心地よさ。 
それを繰りかえし、
お稽古を重ねていく。
季節がめぐるたびに変わる茶碗の絵柄や、火口の形、床の間のお軸や花。 
着物の柄とおなじく「先取り」をして季節を楽しむ。  
 
  茶室という小さな世界で感じる
季節のうつろい。
もちろん一番の楽しみであるお菓子には
季節が表れていて、
目で楽しみ、味わって楽しむ。
そして同じ季節が巡ってくる間、割り稽古を重ねるうちに、お点前の一連の流れが形になってきた。
 
 ■お茶会のはじまり
 
 
秋も深まった11月下旬。
先生主催の内輪のお茶会が行われた。20年来お稽古に通われている
お弟子さんが転勤されることになり、
お別れの会も兼ねたお茶会には古いお弟子さんも集まって、
いつも以上に終始和やかな雰囲気。 
この日のお軸は還暦のお祝いにお弟子さん達が 
先生にプレゼントしたものだそう。 
 
  『みんながお稽古に来てくれるから、元気でおれるんよ』 先生がいつも口にされる感謝の言葉。
お弟子さんの気持ちに応えるかのように飾られたお軸。茶花は庭に咲いた万両 先輩のお弟子さんのお点前からはじまり、お運びをしたり、水屋のお世話をしたり、正客をしたりと、大寄せのお茶会ではできないことを
体験させてもらう。 
茶室では亭主と正客だけが
話ができる。
皆が聞きたいことを間合いよく正客は亭主に話かけなければ
いけない。
だからこの席は誰もが座れるわけではなく、茶を知った人にのみ許される席なのだそう。

 
 
■お点前デビュー

「お稽古の延長のつもりでね」と先生にはげまされ、いよいよお点前をすることになりました。
お茶碗の正面を確認して手に
のせてみる。他のお道具も確認して、
袱紗を腰につける。
そして深呼吸・・・・・。
茶室の手前でお辞儀をした後、お茶碗とお棗、お道具を手にお茶室へ入る。
心臓の音が聞こえそうな程の緊張を静めることもできずに、手を進めていく。

 
  頃合いをみながら、
お菓子や懐紙、楊枝が運ばれ、客はみなお菓子を先にいただく。
茶杓を清める手が少し震えながらも、なんとかお棗の上にのせられた。そして茶器をあたためてお茶を入れ、広げて、湯を入れて、一杯のお茶を点てる。
正客の前にお茶を出す。
 
正客
『お点前、頂戴いたします』  
なでしこ
『いかがでございますか』  
正客
『大変結構でございます』
お客にみなお茶が出され、すこし空気が和む.
道具をしまい、ご挨拶をして 無事にお点前が終わった・・・・。
 
 
ほんとうに貴重な体験。滅多に味わったことのない緊張感。
終わったあとへなへなと脱力してしまったゆかりなでしこでした(笑)
 

 
お茶をはじめて気付いたこと。
お稽古で教わっているのは、所作やお点前ではなく、「相手を思いやる心」
茶道を通して、いつも「自分優先」だったわたしを恥ずかしいと思うようになった。
質素なお茶室に飾られた花やお軸、お道具に秘められた相手を思いやる心を知り、
受け取る心を持つということ。
そこに美しさを感じられたときが「わび、さび」の心のように思うゆかりなでしこでした。
 
■取材を終えて

まだまだお稽古をはじめて日は
浅いですが、
先人が残してくれた茶道に心から 
感謝しています。
そしてこれから先も茶道を
途絶えることなく
伝えていかなくてはいけません。
みなさんもお茶の世界を
のぞいてみませんか?
そこは和の冒険のワンダーランド!! 
楽しかよ〜♪
 
 
  ■information
    茶道石州流
 岡井暉美先生
  ・茶道石州流 
  ・習軒流煎茶
  ・華道池坊会

住所:松山市衣山
 
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