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> ゆかりなでしこ*和の冒険
きものをまとう。花を生ける。お茶を点てる。芸能を楽しむ。
四季のうつろいや年中行事にこころを傾ける。
それって新鮮な喜びと驚きに満ちた和の冒険なのだ!
三十路の手習いのおとぼけぶりを乞うご期待!
そのお誘いにイチもニなく飛びついた!!芸妓さんとのお座敷遊び・・・・
そんな夢にまでみた宴(うたげ)をゆかりなでしこが初体験
旦那衆だけが楽しんできた世界
もうそんな風潮は残っていないだろうけど
やっぱり敷居が高そう!!
そして、指折り数えた十三夜がやってきた・・・・。
今宵は十三夜
十五夜からおくれることひと月 旧暦の九月一三日
お月見=お座敷遊びは二晩ともするのが粋(すい)な旦那はんというもの。
どちらかしかしないなんていうのは片見月(かたみつき)といって無粋なのだとか。
そうやって十五夜も十三夜もお座敷遊びをしていた旦那衆。
これを仕掛けたのは吉原遊郭だともいわれているらしい。
バレンタインデーを仕掛けたお菓子屋さんと発想は同じ。
どの時代にも商売上手な仕掛け人がいたんですねー。
こんなお話を聞かせてくれたのは、上方文化評論家 福井栄一氏。
上品な大阪弁でお座敷遊びの前に興味深いお話を聞かせていただいた。
■ホンモノの芸妓Haaaaan!!!
宴が始まるとほどなくして、しずしずと絹ずれの音をさせながら芸妓さんがお座敷に現れた!
色のないお座敷に飛び込んでくる色艶やかな姿。
島田を結った日本髪 白塗りの化粧
そして裾引きをした着物に太く巻かれた帯
金屏風の前でお辞儀をされる艶やかな姿に、すっかりポーっとなってしまった。
ご挨拶が終わると、大広間の客人達にお灼にまわる芸妓さん。
そして芸妓さんがわたしの隣に…。
隣でみる白い肌や大きくぬいた衿からのぞくうなじにどきどき・・・・
「お会いできて夢のようです」なんて愛の告白ばりなことを言ってしまうおバカなわたし。
私だけでなくまわりの男性陣も緊張している様子で会話がぎこちない。
千代鷺さんは、しなやかな手つきでお酌をしながら、やんわりやんわり
お話をしてくれる宴のはじめ、こんな風に緊張していた【一見さん】のゆかりなでしこでありました。
ほどよく酔いが回って、お座敷の緊張が解けてきたころ合いをみて
「テーン・・・テン」
三味線の音で、姐さんが声をかける。
芸妓さんがよばれ、お唄と三味線の音で、踊りが始まった。
ゆっくりと舞っているその姿は、金屏風の前でとても大きくみえる扇を持つ手が翻るだけで、目を奪われる
こんなお座敷遊びにうつつを抜かしていたその時代の旦那衆に思いをはせる
幾つかの踊りの後、姐さんが親しい客人の旦那衆、奥様方にお唄をうながされ三味線に合わせて、持ち唄をご披露。
遊び知ったる大人のカッコよさ!
【一見さん】のわたしたちとは違うばい!!
■宴もたけなわ。次のお楽しみは?!
お座敷はとてもなごやかな雰囲気になってきた
もちろん、わたしの酔いも回って・・・
そしていよいよ宴もたけなわ!芸妓さんとお遊びターイム!!
そうです!「野球〜す〜るなら〜♪こうゆう具合にしやしゃんせ♪♪」
あの映画『舞妓Haaaaan!!!』で阿部サダヲ演じる鬼塚が夢見ていた野球拳は松山 が発祥
お約束の遊びにみんなおおはしゃぎ!
勝っても負けてもみんなで大笑い!
つぎに芸妓さんが裾をたくしあげて現れた。
淡い着物の下からのぞく襦袢の赤・・・
お遊び上級編に突入!?
ジャンケンして負けたほうが少しづつ足の幅をひらいて、先に倒れたほうが負けという
その名も「おひらき」
すっかり興奮した男衆が挑戦するも、なかなか勝てない。
やっと最後の一人が芸妓さんを負かして、畳に倒れこむ。
鼻の下をのばして、してやったりの旦那はんに、またみなで大笑い
このあたりになると、客人はすっかり子供の顔だ
さて最後のお遊びは隣同志で手をつなぎあって手のひらづたいの伝言ゲーム
テーブルのこちらの列と向こうの列で競い合う
グー・チョキ・パーのどれかがまわってくると、お隣さんの手のひらに自分の手をぎゅーっと押しつける
最後の人までまわったら、全員でお披露目勝負の度に勝った負けたの大騒ぎ。
すっかり腰も軽くなり、最後は全員で阿波踊り・・・
客人たちは誰もはずかしがらずにわれもわれもと踊りだす・・・
同じ阿保なら踊らなソンソン
こうしてあっという間に楽しい時間は過ぎて、お座敷遊びはとうとう終演。
丁寧なご挨拶の後、さっと座を後にする旦那衆をお見送りする芸妓さん
そして席を取り仕切った主催者にご挨拶をされてお座敷を後にされた
■取材を終えて
憧れていたお座敷遊び。
遊んだというより遊ばされているという楽しさを始めて知ってしまった!
そして芸妓さんに漂う凛とした風格や女らしさは、「芸妓」が決して職業で
はなく、生き方そのものが表れているからだと思う
松山は70〜80年もさかのぼれば、千人を超す芸妓がいたという大きな花
街であり道後のあたりは不夜城のごとく賑わっていたらしい
しかしそれは昔のはなし
現在、消えつつある松山の芸妓の文化を守りたいと、がんばっている若い芸
妓さん「千代鷺(ちよろ)」さん 「八千代鷺(やちよろ)」さん
そのお二人を応援しようというムーブメントが起きつつある・・・
ゆかりなでしこも大声援を送って応援していきたい!
■実際に芸妓さんを呼びたい方は、こちらご覧ください。
松山検番公式HP→http://www.geocities.jp/matsuyamakenban/index.html
松山検番予約専用ダイヤル 089−925−5622
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■今回講演いただいた上方文化評論家の福井栄一さん
http://www7a.biglobe.ne.jp/~getsuei99
新著『にんげん百物語 〜 誰も知らない からだの不思議』
(技報堂出版・税込2310円)が、刊行されました!
全国の書店やウェブ上で、好評発売中です!
福井栄一が監修&出演しているテレビ番組のDVDが、ポニーキャニオンから
リリースされました!
『でんねん〜試験にでる?大阪弁 ちゃうちゃう編』
(PCBE−11710、税込3990円)
『でんねん〜試験にでる?大阪弁 ぼちぼち編』
(PCBE−11711、税込3990円)
福井栄一の既刊7冊も、全国の書店やウェブ上で、絶賛発売中です!
『イノシシは転ばない』(技報堂出版)
『子ども喜ぶことわざのおはなし』(PHP研究所)
『上方学』(PHP文庫)
『鬼・雷神・陰陽師』(PHP新書)
『大阪人の「うまいこと言う」技術』(PHP新書)
『小野小町は舞う』(東方出版)
『ぼく いちびり〜上方写真帖』(プラネットバルン)