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28歳、オンナの選択。にんぷちゃん



 

休日だったダンナが、めずらしくご飯(チャーハン)をつくって待っていてくれた。
いつ話をしようか、タイミングがむずかしいなあと思いつつ食事をすませ、最後に冷たいお茶を飲み干したとき。おそるおそる、切り出してみた。
「あのね・・・どうやら、できたみたいです。」
「何が?」
「子供が。」


たぶん、テレビはついていたのだと思うんだけど、全然記憶がない。
しんとした部屋の空気はなんとなく覚えているんだけれども。
結婚したらすぐにでも子供が欲しいといっていたダンナ。だけど、私の仕事熱を理解してくれていたから、ずっと我慢してくれていたダンナ。
「うわーい!ひゃっほう!」みたいな反応かと思いきや
しばし無言・・・。



「・・・ほんとに?」
「ほんとやて。」
・・・と、妊娠検査薬を出して見せてみると、一言。



「そうかあ・・・ありがとう」


その瞬間、なんでだか、泣けてきた。
うれしいのともちょっと違う、悲しいのでも、つらいのでもない涙。
あまりにも自分の状況がかわることへの不安と緊張が一気に押し寄せてきて、対応しきれなかった涙。
それでも、目の前の人はきっと支えてくれるのであろうという信頼感が、緊張を緩ませていたんだろう。


「まあ、検査薬だし、またこんど病院に・・・」と言いかけた瞬間、
「明日!明日にでも、病院いこう!」
とダンナ。
「えっ?!!・・・ええと、仕事が・・・(=_=;)」
そんな言葉はまるで無視され、結局午前中をお休みして病院へいくことに・・・。

その強引さに、ダンナの真剣さをみた気がして、自然と笑っていた。

 

診断は、妊娠2ヶ月。
ん?!計算が合わないぞ?!と思ったのだが・・・、
妊娠の週数って、前回の生理日からの計算になるそうで・・・。
し、しりませんでちた。


はじめて見た、エコー写真。
そこには直径2ミリの、米粒よりちいさなものがしっかりしがみついていた。
 



どうなるかわからない、不確かな存在。
でも、確かに生き始めている存在。
なんだかすげえ。


この日から、私のにんぷ生活がスタートした。


 

Note:1【妊娠発覚】へ
Note:3につづく




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更新日:2006年4月01日
 
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