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28歳、オンナの選択。にんぷちゃん


ここまでくると、痛みのままに出しちゃえばいいんだ!という開放感。しかし、もしかして私が出そうとしてるのは、巨大なウ○コなんじゃないか・・・?!(ダンナもみてる前で?!)といささか不安になったりもした。

いわゆるヒィ、ヒィ、フーとか、どう息を吐くのかもわからないまま本番。力のままいきむ。2回くらいいきんだら、突然スルッとした感覚が。

「うまいですね〜」

という一言とともに、にょろりん、と出産。意外とスムーズ。おお、これが出産か!
あんなに苦しかったのに、はやっ!

しばらくして、おにゃああ!というわが子の声が聞こえた。
感動するかと思ったら、「ああ、もうあの陣痛に耐えなくていいんだ!」という幸せ感のほうが勝っておりました・・・。

出産ほやほやのチビが胸に乗せられると、生あたたかい。ほかほか。
メガネをかけてもらいじっくり見ると、思ったより毛むくじゃら。モミアゲ、長っ!ブサイク!
これがハラの中にはいっていたのか・・・痛いはずだわ〜。
いままでの痛みがほんとに嘘みたいに消えていった瞬間・・・。

そして、私がわが子にはじめにかけた言葉は、「いらっしゃ〜い」。
産んだっていうより、お腹を貸してて、やっと出て来たっていう感じだったんですよね。不思議なことに。人体の神秘だな〜。



目もろくに開かない、出産直後のイチ。

出産後の休憩のあと部屋に戻ると、私の母、お義父さんお義母さん、いもうとちゃんが笑顔で迎えてくれた。
「おつかれさま」「ありがとう」っていう声がきこえたその瞬間、緊張もほぐれてか、涙がどばどばあふれてきた。
まるで卒業式みたいだったなあ。
新しい人生へのはじまり。家族が増えた瞬間でした。

その日の夜は「もう産むのは一人でいいや・・・」って思ったけれど、翌日には「痛いのはやだけど、こんなすばらしいなら一日痛いくらいなんとかなるわ」と思うようになっていた。
・・・母って強いなあと思う。本能だな、これ。


その夜のごはん。
出産後、残りの陣痛食を食べたのにかかわらず、完食。

結局入院中、一度もゴハンを残さなかった私。だっておいしかったんだもん。
たった数日の入院だったけど、3食おやつ付き生活は夢のようだったなあ。
(その証拠に、子供の写真よりゴハンの写真の数のほうが多かった・・・なんて母親だ・・・)




仕事が楽しい!ひとりが楽しい!彼と2人の生活がいい!
妊婦期間が面倒くさそう!痛いのはイヤ!体型が崩れるのがイヤ!
・・・いろんな人がいると思います。
私も、どちらかというと子供なんてめんどくさいなあ、産むのが痛いだろうなあ、いやだなあと思っていた一人。

でも、出産してみてこれほど人間や、生と死を感じる瞬間はないと思いました。女性に産まれて、もし産むことができる体をもっていたなら、それはすばらしいことなんだと。
この体験はどんな仕事をして、どれだけ評価をされても、どんな額のお金にも、絶対に換えがたいものだから。しかも、それを経験できるのは、人生でもきっと限られた時間だけだから。
イチに会えて、人間ってすごいなあと感動することがほぼ毎日。思い通りにいかない腹ただしさも毎日。
でも、イチをとおして、自分がいままで生きて来た時間を見つめ直したりすることばかり。
・・・こういう毎日も、けっこういいもんですよ。



☆にんぷちゃん連載にご声援ありがとうございました!



最終回#01:感動の対面!にんぷちゃんの卒業へ



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更新日:2006年9月07日
 
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